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水溶性クーラントとは

読み: すいようせいくーらんと

水溶性クーラントとは、水で希釈して使用する切削液であり、冷却性に優れ切りくずの洗い流しにも適した切削油剤である。

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概要

切削液は原液のまま使う不水溶性(油性)タイプと、水で希釈して使う水溶性タイプに大別される。水溶性クーラントは水を主成分とするため熱を持ち去る冷却性能が高く、JIS K 2241では2種・3種(水溶性切削油剤)に分類されている。使用時は原液を数%〜十数%程度の濃度で水に希釈し、循環させながら使用するのが一般的である。

特性

水溶性クーラントは水を多く含むため冷却性に優れ、切削点で発生する熱を素早く持ち去ることができる。また、水分の流れで切りくずを洗い流す作用もあるため、切りくずの排出を助ける役割も果たす。一方で油膜としての潤滑性は不水溶性切削油に劣るため、高い潤滑性が必要な重切削や難削材加工では不水溶性切削油が選ばれる場合がある。

深穴加工での使われ方

ガンドリルマシンでは、クーラントを高圧でドリル先端から噴出し、切りくずを押し出しながら加工する。深江特殊鋼の技術コラムによれば、豊富なクーラントを供給することで切削温度の上昇を抑え、工具摩耗の減少や仕上げ面精度の向上にもつながるとされている。使用後のクーラントは遠心分離機やろ過フィルターでスラッジを除去したうえでタンクに戻され、循環使用される。

実務での注意点

水溶性クーラントは水を含むため、管理を誤ると腐敗や濃度低下による性能劣化が起きやすい。濃度管理・ろ過・定期的な入れ替えといった維持管理が、切削性能と作業環境の両方に影響する。

よくある誤解

水溶性クーラントは薄めるほど経済的で性能も変わらない。

濃度が低すぎると防錆性・潤滑性が不足し、工具摩耗や発錆の原因になる。適正濃度は材質・加工条件によって決まっており、規定濃度からの逸脱は品質に影響する。

クーラントは一度満たせばそのまま使い続けられる。

水溶性クーラントは水を含むため経時的に腐敗・濃度変化が起き、性能が低下する。遠心分離やろ過によるスラッジ除去、定期的な濃度確認と補充が必要である。

よくある質問

水溶性クーラントの濃度はどう管理しますか?+
屈折計などで濃度を定期的に測定し、既定の範囲に収まるよう原液を補充・調整する。濃度が低すぎると防錆性・潤滑性が不足し、高すぎると泡立ちやコストの増加につながる。
深穴加工でクーラントはどんな役割を果たしますか?+
工具先端やボーリングバー内部から高圧で供給され、切削熱を持ち去るとともに切りくずを押し出す役割を果たす。深穴では切りくずの排出経路が長くなるため、圧力と流量の管理が特に重要になる。
水溶性クーラントと不水溶性切削油はどちらが深穴加工に向きますか?+
冷却性と切りくずの洗い流しを重視する場合は水溶性クーラント、潤滑性を重視する重切削では不水溶性切削油が選ばれる。材質や工法によって選定が変わるため一律には決まらない。

関連用語

出典

  1. JIS K 2241(切削油剤)
  2. BTA・ガンドリル加工.com 技術コラム「ガンドリルマシンの特徴と構造について」(深江特殊鋼)

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