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初品検査とは

読み: しょひんけんさ

初品検査とは、量産や継続発注を始める前に、最初の1個(または数個)を図面・仕様書の全項目にわたって重点的に検査する工程である。

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概要

初品検査は、量産の初回ロットや、新規の加工条件・治具・工程で作った最初の部品を対象に、寸法・幾何公差・表面粗さ・材質証明といった図面・仕様書の要求項目を一通り確認する検査である。以降の量産分は抜取検査で済ませる場合でも、初品では全項目を確認しておくことで、工程や治具の設定に問題がないかを早い段階で見つけられる。

深穴加工における役割

深穴加工では、穴曲がりや内径のばらつきが加工条件によって変わりやすい。初品検査で真直度・内径・表面粗さといった主要項目を確認しておくことで、量産に入ってから穴曲がりなどの不良が大量に出ることを防げる。特に新規の材質・穴径・深さの組み合わせで加工する場合は、初品検査の結果を見てから量産条件を確定させる進め方が実務的である。

検査結果の扱い

初品検査の結果は、検査成績書としてまとめ、以降の量産検査の基準や工程条件の裏付け資料として使われる。航空宇宙・半導体分野など品質保証体系が厳格な業界では、初品検査(First Article Inspection、FAI)の実施と記録の提出が発注条件になっている場合もある。

よくある誤解

初品検査に合格すれば量産分は無検査でよい。

初品検査は工程・治具の妥当性を確認するものであり、量産中の材質ロット変更や工具摩耗による品質のばらつきまでは保証しない。量産中も抜取検査など継続的な確認が必要になる。

初品検査は寸法だけ確認すればよい。

図面・仕様書に指定された項目全て、幾何公差・表面粗さ・材質証明などを含めて確認するのが初品検査である。寸法だけの確認では、工程の妥当性を十分に検証できない。

よくある質問

初品検査はどんな場面で必要になりますか?+
量産の初回ロット、新規の材質・穴径・深さの組み合わせでの加工、新しい治具や工程での加工など、条件が変わる最初の部品で行われる。
初品検査と検査成績書はどう関係しますか?+
初品検査の結果は検査成績書としてまとめられ、以降の量産検査の基準や工程条件の裏付け資料として使われる。
初品検査に不合格だった場合はどうなりますか?+
工程条件や治具設定を見直し、再度初品を作って検査をやり直すのが基本の進め方になる。量産に入る前に条件を確定させることで、量産中の不良発生を防ぐ狙いがある。

関連用語

出典

  1. JIS Q 9100(航空宇宙用品質マネジメントシステム)における初品検査の一般的な位置づけ

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