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工具寿命とは

読み: こうぐじゅみょう

工具寿命とは、工具が規定の精度・品質で切削を続けられる使用限界の目安で、摩耗量や加工個数、加工時間などで管理される。

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概要

工具は使用するにつれて摩耗が進み、いずれ規定の精度で加工を続けられなくなる。この使用限界の目安を工具寿命と呼ぶ。工具寿命は摩耗量が一定の基準を超えた時点、加工面の粗さが規定を外れた時点、寸法精度が公差を外れた時点など、複数の判定基準で管理される。

工具寿命を過ぎた工具を使い続けると、不良品の発生や工具の突発的な欠損につながる。

工具寿命を左右する要因

工具寿命は、切削速度・送り速度・切込み量といった切削条件、被削材の硬度や難削性、工具材質・コーティング、切削油剤の供給状況など複数の要因で決まる。

同じ工具でも切削速度を上げれば加工時間は短縮できるが、摩耗の進行が速まり工具寿命は短くなる、という関係になりやすい。工具寿命を延ばすことと加工能率を上げることは、条件次第でトレードオフになる。

深穴加工工具の再研削性による寿命管理

ガンドリルのような深穴加工用の工具は、再研削が容易な形状で作られていることが多く、摩耗した刃先を研ぎ直して繰り返し使用できる。これにより工具の管理がしやすく、一般的な工具に比べて工具寿命が長いとされる。

深穴加工では工具交換や再研削のタイミングを誤ると穴の内部で工具が欠損するリスクがあるため、加工実績に基づいた交換周期の管理が実務上重要になる。

工具寿命と加工コストの関係

工具寿命が短いと工具の交換・再研削の頻度が増え、工具費用と段取り時間が加工コストに与える影響が大きくなる。特に難削材では工具寿命が短くなりやすく、工具寿命と加工コストを安定させることが加工外注先を選ぶ際の判断材料になることもある。

よくある誤解

工具寿命は工具メーカーが示すカタログ値どおりに決まる。

カタログ値は標準的な条件での目安であり、実際の工具寿命は被削材の性質や切削油剤の供給状況、機械剛性など現場の条件によって変わる。

工具寿命を延ばすには切削速度を下げればよい。

切削速度を下げると摩耗の進行は緩やかになりやすいが、加工時間が延びるほか、条件によっては構成刃先が発生しやすくなる場合もある。工具寿命は切削速度だけでなく複数条件の組み合わせで決まる。

よくある質問

工具寿命はどうやって判断しますか?+
摩耗量が基準を超えた時点、加工面の粗さや寸法精度が公差を外れた時点など、複数の判定基準を組み合わせて管理する。
深穴加工用の工具はなぜ寿命が長いといわれますか?+
再研削が容易な形状で作られていることが多く、摩耗した刃先を研ぎ直して繰り返し使用できるためである。
難削材を加工すると工具寿命はどのくらい変わりますか?+
材質や条件によって差が大きく一概にはいえないが、難削材は摩耗の進行が速くなりやすく、工具寿命の安定にはノウハウが必要になる。具体的な条件が決まれば見積もり時に確認できる。

関連用語

出典

  1. ガンドリルマシンの特徴と構造について(深江特殊鋼 BTA・ガンドリル加工.com)

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