表面粗さ記号とは
読み: ひょうめんあらさきごう
表面粗さ記号とは、図面上で加工面の表面粗さの要求値や加工方法の指示を表すために用いる記号であり、現行のJISでは基本記号(除去加工の要否を示す記号)にRaなどのパラメータ値や加工方法を書き添える形で表記する。
概要
図面には、寸法だけでなく面の仕上がり具合(表面粗さ)の要求も指示される。表面粗さ記号はこの要求を図面上で伝えるための記号で、現在のJISでは基本図形(除去加工を要求する記号、除去加工を禁止する記号など)に、算術平均粗さRaなどのパラメータの数値を組み合わせて表記する。
記号の構成
基本記号は、除去加工の要否によって形状が変わる。除去加工をしてもしなくてもよい場合の基本記号、除去加工が必要な場合の記号、除去加工をしてはならない場合の記号の3種類が基本となる。この基本記号に、上限値・下限値としてのRaやRzの数値、必要に応じて加工方法や筋目方向の指示を添えて、1つの記号として完成させる。
旧記号(三角記号)との違い
かつての日本の図面では、三角形を1〜4個並べて粗さの段階を示す旧JIS記号(いわゆる仕上げ記号)が使われていた。現行のJISはRaなどの数値パラメータを直接記入する方式に統一されており、三角記号は現行規格にはない。ただし古い図面や社内図面の慣習として三角記号が今も使われている現場があり、読み替えが必要になる場合がある。
実務での注意点
表面粗さ記号は、対象の面ごとに個別指示するのが原則だが、図面全体に共通する粗さは表題欄付近にまとめて指示し、個別の面には「これと異なる場合のみ」記号を付ける運用もある。深穴の内面仕上げのように直接記号を書き込みにくい面では、注記欄で別途指示されることも多く、記号だけでなく注記も併せて確認する必要がある。
よくある誤解
✕ 表面粗さ記号は1種類しかない。
○ 除去加工の要否によって基本記号の形状が3種類に分かれる。除去加工の可否を取り違えると、必要な仕上げ工程を見落とす。
✕ 三角記号(仕上げ記号)は現行JISの正式な記号である。
○ 三角記号は旧JIS記号であり、現行のJISはRa等の数値を直接記入する方式である。古い図面や社内慣習で使われている場合は、現行の粗さパラメータへの読み替えが必要になる。
よくある質問
表面粗さ記号のレ点のような形は何を表していますか。+
古い図面に三角記号(▽の数)で粗さが指示されている場合、どう読み替えればよいですか。+
深穴の内面の表面粗さはどうやって指示・確認しますか。+
関連用語
出典
- JIS B 0031(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状の図示方法)
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