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仕上げ記号とは

読み: しあげきごう

仕上げ記号とは、日本の図面で慣習的に使われてきた、三角形の数によって加工面の粗さの段階を表す旧式の表面粗さ表記であり、現行のJISでは算術平均粗さRaなどの数値パラメータを用いる方式に置き換えられている。

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概要

仕上げ記号は、加工面にどの程度の仕上げが求められるかを、三角形を1〜4個並べた記号で段階的に表す表記方法である。記号の数が多いほど滑らかな仕上げを、少ないほど粗い仕上げを意味する慣習として、古くから日本の機械図面で使われてきた。

各段階の目安

一般に、三角形1つは荒仕上げ、2つは中仕上げ、3つは上仕上げ、4つは精密仕上げに対応する目安として使われてきた。ただし三角記号にはRaのような数値の裏付けが規格として定義されているわけではなく、あくまで段階を表す慣習的な目安である点に注意が必要である。

現行JISとの関係

現行のJISでは仕上げ記号(三角記号)は正式な表記方法として定義されておらず、算術平均粗さRaや最大高さ粗さRzといった数値パラメータを、表面粗さ記号に添えて指示する方式に統一されている。三角記号は現行規格には存在しないが、古い図面の再利用や、社内で慣習的に使われている図面では今も見かける。

実務での注意点

仕上げ記号だけが指示された図面を受け取った場合、発注者ごとに三角形の数とRa値の対応関係の解釈が微妙に異なることがある。加工前に、どの段階がどのRa値に相当するかを発注者と擦り合わせておかないと、検査時に基準の食い違いが起きる。

よくある誤解

仕上げ記号(三角形の数)は現行JISで規格化された数値をもつ。

三角形の段階とRa値の対応は公式な規格値ではなく、慣習的な目安にすぎない。発注者・加工者間で解釈が揺れるため、重要な面は数値(Ra等)で確認すべきである。

仕上げ記号の段階が多いほど加工費は一律に高くなる。

一般に粗さを細かくするほど追加工程(研磨・ラップ等)が必要になり費用は上がりやすいが、対象の材質・形状によって工程が変わるため、段階と費用が一律に比例するわけではない。

よくある質問

仕上げ記号の三角形はいくつまでありますか。+
慣習的には1つから4つまでの4段階が使われることが多い。数が多いほど滑らかな仕上げを意味する。
仕上げ記号とRa値はどう対応していますか。+
公式な規格上の対応関係はなく、あくまで慣習的な目安である。発注者や図面の出所によって対応の取り方が異なることがあるため、重要な面ではRa値そのものを確認することが望ましい。
古い図面に仕上げ記号だけが書かれている場合、どう対応すればよいですか。+
発注者に、その記号が意図するRa値やRz値を確認してすり合わせる。慣習的な対応表を使う場合も、最終的な合否判定の基準を数値で明文化しておくと、検査時の食い違いを防げる。

関連用語

出典

  1. JIS B 0031(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状の図示方法)

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