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A5052とは

読み: えーごーまるごーにー

A5052とは、アルミニウムにマグネシウムを添加した5000系アルミニウム合金であり、耐食性・溶接性・加工性のバランスが良く、アルミニウム合金の中で最も一般的に使われる材質である。

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概要

アルミニウム合金は添加元素によって系統が分かれ、A5052はマグネシウムを主要添加元素とする5000系に属する[1]。5000系は熱処理で強度を高める2000系・7000系と異なり、非熱処理型合金に分類され、加工硬化(冷間加工による強度向上)によって強度を調整する。

A5052は耐食性、溶接性、強度のバランスが良く、加工や工作がしやすいことから、アルミニウム合金の中では最も一般的に使われる合金である[1]。

耐食性・溶接性が良い理由

マグネシウムは純アルミニウムの強度を高めつつ、銅を添加する2000系合金ほど耐食性を損なわない元素である。このため、A5052は純アルミニウムに次ぐ耐食性を保ちながら、実用上十分な強度を持つ。

溶接時に強度が大きく低下しにくいことも5000系の特徴で、溶接構造物や建築材、自動車部品など、溶接を伴う用途で選ばれやすい理由になっている。

A6061との違い

同じく汎用的に使われるA6061はマグネシウム・ケイ素を添加した6000系合金で、熱処理によって強度を高められる点がA5052と異なる。A6061の方が熱処理後の強度は高くなるが、A5052は非熱処理型のためロット間の強度ばらつきが少なく、溶接後の強度低下も比較的小さい。

曲げ加工に関しては、A5052は延性が高く曲げ加工にも適しているため、板金部品や薄肉のブロック形状にも使われる[1]。

主な用途

建築材、自動車部品、プラスチック金型の冷却ブロックなど幅広い用途に使われる。冷却ブロックの加工事例では、材質A5052、外寸65×100×420mm、穴径φ30、材料長さ420mmという深穴加工が報告されている[1]。

真空チャンバーや半導体装置部品のような、耐食性と加工性の両方が求められる大型部品にも採用例がある。

よくある誤解

A5052は熱処理で強度を上げられる。

A5052は非熱処理型(5000系)のアルミニウム合金であり、熱処理では強度が大きく上がらない。強度調整は主に加工硬化(冷間加工)による。熱処理で強度を上げたい場合はA6061のような6000系合金を検討する。

アルミニウム合金はどれも溶接すると強度が大きく落ちる。

溶接による強度低下の度合いは系統によって異なる。A5052のような非熱処理型5000系は、熱処理型合金に比べて溶接部の強度低下が比較的小さい。

よくある質問

A5052とA6061はどちらを選べばよいですか。+
熱処理で強度を高めたいならA6061、溶接後の強度低下を抑えたい、または非熱処理型でロットばらつきを小さくしたいならA5052が候補になります。用途の要求条件で選び分けます。
A5052は溶接できますか。+
溶接性は良好です。非熱処理型合金のため、熱処理型合金に比べて溶接部の強度低下が比較的小さく、溶接構造物にも使われます。
A5052は深穴加工に対応できますか。+
対応できます。アルミニウム合金の中では加工性が良い部類で、冷却ブロックなど水路穴あけの加工事例があります。穴径・深さ・仕上げ要求を伝えると見積り精度が上がります。

関連用語

出典

  1. BTA・ガンドリル加工.com 技術コラム「ガンドリル加工が可能な素材~アルミニウム合金~」(深江特殊鋼)

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