リーマ加工とは
読み: りーまかこう
リーマ加工とは、リーマと呼ばれる多数の刃を持つ専用工具で、既にあけられた下穴をわずかに拡げながら、指定の寸法と滑らかな内面に仕上げる切削加工である。ボルトやシャフトが精密に挿入される穴など、寸法精度と表面性状の両方が求められる穴で使われる。
概要
ドリル加工は穴を新規にあけることに適した加工で、加工後の穴は最終的な仕上げ寸法よりもわずかに小さく、内面もドリル加工特有の面粗さが残る。リーマ加工はこの下穴に対して行う仕上げ工程であり、寸法精度と面粗度を最終仕様まで引き上げる。
リーマは多数の刃が全周に配置された工具で、下穴の内面をわずかに削り取りながら真円度の高い穴に整える。ドリル加工が粗加工、リーマ加工が仕上げ加工という役割分担になる。
下穴の重要性
リーマ加工の仕上がりは下穴の状態に大きく左右される。下穴の直径は、リーマの直径よりも一般に0.1〜0.3mm程度小さく設定するのが目安とされ、この取り代が小さすぎても大きすぎても仕上げ精度が安定しにくい。
下穴が真円でない場合や、位置がずれている場合は、その誤差がリーマ加工後の穴にもそのまま残りやすい。下穴側の精度を確保したうえでリーマ加工に進む必要がある。
加工条件のポイント
リーマの回転速度と送り速度は、材料の種類やリーマの寸法によって調整する。一般に、ドリル加工に比べて低い回転速度と高めの送り速度が推奨される。切削油の選定と適切な供給もリーマの摩耗抑制と面粗度の安定に影響する。
リーマの刃先が摩耗すると加工精度が低下するため、定期的な点検・交換によって精度を維持する。深穴に対してリーマ加工を行う場合は、ガンリーマのような長尺専用工具を使う必要がある。
よくある誤解
✕ リーマ加工は穴を新規にあける加工である。
○ リーマ加工は既にあいている下穴を精密に仕上げる加工であり、新規の穴あけには使えない。先にドリルなどで下穴をあけておく必要がある。
✕ 下穴の直径はリーマの直径にできるだけ近づけた方がよい。
○ 下穴の直径はリーマの直径より0.1〜0.3mm程度小さく設定するのが一般的な目安である。取り代が小さすぎるとリーマが十分に削れず、面粗度や真円度が安定しない場合がある。
よくある質問
下穴の径はどのくらいに設定すればよいですか?+
深い穴でもリーマ加工はできますか?+
ドリル加工だけで仕上げ精度は出せませんか?+
関連用語
出典
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