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穴あけ粗加工(下穴・荒穴)は外注できるのか、何を先に確認すべきか?

穴あけ粗加工(下穴・荒穴)を外注するとき、まず伝えるべきは下穴が単独の終着点かBTA・ガンドリルの前工程かです。前工程なら、下穴径は本穴径+0.02〜0.08mm、深さは本穴径の1〜3倍が目安になります。[4]

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穴あけ粗加工の公開事例から相談へ

図面や具体的なアイデアがなくてもOKです。下穴径や深さのメモだけでも、BTA・ガンドリルへの引き継ぎ条件を含めて相談できます。

まず確認すること

「穴あけ 粗加工」の外注先を探している場合、まず切り分けるべきは、この工程が単独の最終工程なのか、BTA・ガンドリルなど深穴加工の前工程なのかです。深江特殊鋼の公開事例では、S45C鍛造フランジに対してラジアルドリルで下穴を24箇所加工し、リーマ仕上げとタップ加工まで一連で行っています。[1] 本ページでは、この事例と外部の技術資料・規格を根拠に、下穴・荒穴を外注するときに確認すべき条件を整理します。[3]

材料: S45C・SCM系などの材質、熱処理有無、ミルシート[1]
下穴条件: 下穴径、深さ、本穴径との差(目安+0.02〜0.08mm)、深さ比(目安1×DC〜3×DC)[4]
位置精度: 穴数、PCD、要求位置公差。公開事例では24穴・PCD1,300・要求φ0.2に対し実績φ0.18。[1]
公差グレード: JIS B 0405の粗級(c)か極粗級(v)か、個別公差にするか。[5]
後工程: 下穴後にBTA、ガンドリル、リーマ仕上げ、タップのどこまで任せるか[3]

納期が遅れやすいポイント

  • 「下穴・荒穴加工はできますか」とだけ聞いても、公差グレードや深さ比が伝わらず、見積の前提がばらつきます。[5]
  • 下穴の位置精度が甘いまま深穴加工(BTA・ガンドリル)に進み、後工程でドリルが逃げたり穴曲がりが起きる。[2][4]
  • 下穴・荒穴と深穴仕上げを別の外注先に分けて発注し、引き継ぎ条件(位置公差・穴径差)が曖昧になる。[1]

Q. なぜ穴あけ粗加工(下穴・荒穴)は工程として分けて発注されるのか?

A. BTA・ガンドリルなど深穴加工へ入る前に、まっすぐで位置精度の高い下穴を用意しておく必要があるからです。[4] ドリル加工の技術資料では、長尺ドリルによる深穴加工の前に、あらかじめ加工したガイド穴(下穴)が必要だとされています。目安は下穴径を本穴径(DC)+0.02〜0.08mm、深さを1×DC〜3×DCとする設計です。[4] 深江特殊鋼の公開事例では、S45C鍛造フランジ(外径φ1,400×厚さ80mm)に24箇所のM36ボルト穴を、下穴φ32→リーマφ35→M36タップという順で加工しています。位置公差はφ0.2の要求に対しφ0.18を達成しました。[1] 社内のコラムでも、BTA・ガンドリルのびびりや曲がり対策として「ガイド穴の調整」とドリル径選定を挙げています。下穴の精度が、後工程の深穴加工の結果に直接つながるという整理です。[2]

Q. 下穴・荒穴の外注で何を数値で確認すべきか?

A. 下穴側だけで決めるのではなく、後工程が要求する仕上げ精度から逆算した数値です。具体的には下穴径の公差幅、深さ比、位置精度、そして仕上げ側で使う公差グレードになります。 図面に個々の公差を指定しない場合、JIS B 0405(ISO 2768-1相当)の一般公差が使われます。粗級(c)ではφ6〜30mm域で±0.5mm、φ30〜120mm域で±0.8mm、極粗級(v)ではそれぞれ±1mm、±1.5mmです。下穴・荒穴は最終寸法をBTAやリーマ仕上げ側で出す前提のため、粗級・極粗級で発注されることが多くなります。[5] 深江特殊鋼の公開事例では、下穴φ32という粗加工段階を経て、リーマφ35、位置公差φ0.18という仕上げ側の数値につながっています。[1] BTA深穴加工側では、送り速度が仕上げ面粗さに最も影響する条件だとする実験報告もありますが、特定の材質・工具径での実験値であり、そのまま別条件に当てはめることはできません。[6]

Q. 外注先には何を聞くべきか?

A. 近い材質・穴径での実績と、下穴からBTA・ガンドリルへどう引き継ぐかです。[1] 「下穴加工はできますか」と聞くだけでは、加工側は公差グレードも深さ比も分からないまま返答することになります。[5] 聞くべきは、近い材質・穴径での実績があるか、下穴の位置精度をどう管理しているか、そして下穴後にBTA・ガンドリルへどう引き継ぐ想定かです。[1] 深江特殊鋼では、BTA加工機φ20〜300mm(最大φ600mm・最大深さ13m)、ガンドリル加工機φ4〜32mm(最大φ200mm・最大深さ1,500mm)を保有しています。下穴・荒穴の相談から深穴仕上げまでを同じ窓口で見られるかどうかも、外注先選びの判断材料になります。[3]

図面で見ておきたい条件

  • 下穴だけを見て公差を決めると、後工程との辻褄が合わなくなります。深さ比(1×DC〜3×DC目安)と位置精度は、下穴側の都合ではなく、後工程(BTA、ガンドリル、リーマ仕上げ)が要求する仕上げ精度から逆算して決めます。[4]
  • 図面に個々の公差指定がない場合、JIS B 0405の粗級(c)・極粗級(v)のどちらで発注するかを先に決めておくと、見積のばらつきを減らせます。[5]

関連するものづくりトピックス

業界での実機事例(参考)

よくある質問

図面がまだ固まっていなくても相談できますか?+
図面がなくても相談できます。下穴が単独の最終工程か、BTA・ガンドリルへ渡す前工程かだけ分かれば、径や深さの数値はこちらから聞きながら詰められます。
下穴(パイロット穴)と荒穴は同じ意味ですか?+
呼び方が現場によって違うだけで、本ページでは深穴加工の前工程として掘る穴を指しています。図面で「下穴」「ガイド穴」「荒穴」のどの呼称でも、径、深さ、位置公差が分かれば相談できます。
下穴加工だけの依頼はできますか?+
できます。ただし下穴後にBTA・ガンドリルへ引き継ぐ想定がある場合は、後工程の公差グレードも合わせて伝えてもらうと初回回答が早くなります。
材料込みで相談できますか?+
はい。材料調達から下穴、深穴仕上げまでを分けずに相談できます。支給材か手配込みかを最初に伝えてください。
下穴の公差はどこまで細かく指定すべきですか?+
最終寸法をBTAやリーマ仕上げ側で出す前提なら、JIS B 0405の粗級(c)・極粗級(v)程度で発注するケースが多いです。個別に厳しい公差が必要な箇所だけ、図面上で指定してください。
海外調達材でも下穴加工の相談はできますか?+
できます。材質規格や熱処理状態が分かれば、国内材との違いを踏まえて確認します。
既存品の下穴が曲がっている場合の追加工も相談できますか?+
相談できます。現状の穴径、曲がりの程度、後工程で何をしたいかが分かると、追加工の可否を判断しやすくなります。
短納期の下穴・荒穴加工でも対応可否を見てもらえますか?+
見られます。材料支給か手配込みか、深穴仕上げまで含むかで回答速度が変わるので、先に伝えてください。
初回相談で何を送ればよいですか?+
材料、外形寸法、下穴径、深さ、位置公差、数量、希望納期を送ってください。下穴が単独工程か深穴加工の前工程かだけ分かれば、残りの数値は相談しながら詰められます。
問い合わせ後は何が返ってきますか?+
下穴・荒穴の加工可否と、後工程(BTA・ガンドリルなど)への引き継ぎで確認が必要な条件を返します。

あわせて読みたい情報

参考事例・文献

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