真円度測定機とは
読み: しんえんどそくていき
真円度測定機とは、精密な回転軸に取り付けた検出器で被測定物の外周や内周をなぞり、断面形状の真円からのずれ(真円度)を数値化する測定装置である。
概要
真円度は、外径をノギスの複数点で測定するだけでは正確に評価しにくい。同じ直径でも断面が楕円だったり多角形状に近い変形をしていたりすると、通常の直径測定では検出できない場合がある。真円度測定機は、精密な回転テーブルまたは回転検出器を使って断面全周をなぞり、その半径の変化量から真円度を算出する専用機である。
測定の仕組み
高精度な回転軸に検出器を取り付け、被測定物の断面を一周させながら半径方向の変位を連続的に記録する。得られた波形から、最小二乗中心法や最小領域法といった評価方法で真円からのずれ幅を算出し、真円度として数値化する。回転軸自体の精度が測定精度の上限を決めるため、測定機側の回転精度が被測定物の要求公差より十分高いことが前提になる。
円筒度・同軸度との関係
真円度は一断面での丸さの評価である。長さ方向に複数断面を測ると、それらのばらつきから円筒度(長さ方向も含めた丸さ)や同軸度(別の軸との芯ずれ)を評価できる。深穴加工では、穴の入口と奥で真円度が変わる場合があり、複数断面での測定が品質確認の目安になる。
よくある誤解
✕ 直径をノギスで複数点測れば真円度も分かる。
○ 楕円形状は直径がどの角度で測っても近い値になる場合があり、直径測定だけでは検出できない。真円度の評価には全周をなぞる専用測定機が必要である。
✕ 真円度と円筒度は同じ意味である。
○ 真円度は一断面での丸さの評価であり、円筒度は長さ方向も含めた円筒形状全体の評価である。円筒度は真円度より広い範囲の変形を対象にする。
よくある質問
真円度が問題になるのはどんな部品ですか?+
軸受と組み合わせる軸やスリーブなど、回転体として組み付けられる部品で問題になりやすい。真円度が悪いと回転時の振動や異音、はめあいのがたつきにつながる。
深穴加工でも真円度を測定しますか?+
穴の入口と奥で断面形状が変わっていないかを確認する目的で測定することがある。深穴では工具の振れやガイドパッドの当たり方によって断面形状に差が出る場合がある。
真円度測定機がない場合、代わりの方法はありますか?+
簡易的にはシリンダーゲージで複数角度の内径を測って比較する方法があるが、これは点での比較にとどまり全周の連続的な形状は把握できない。厳密な真円度評価には専用測定機が必要である。
関連用語
出典
- JIS B 0021(製品の幾何特性仕様(GPS)幾何公差表示)における真円度の定義
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