プレス金型のダイセット穴あけ、ガイドピン穴、エジェクタ穴、ボルト穴で何を確認すべきか?
結論は、ガイドピン穴とエジェクタ穴は位置精度、ボルト穴はざぐり深さを優先して確認することです。まず穴の種類ごとに公差(mm単位)の基準規格と、傾斜穴かどうかを分けて確認します。[2][5]
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ダイセットの穴あけ加工事例から相談する
ガイドピン穴・エジェクタ穴・ボルト穴のどれが優先か迷っていても、図面や具体的なアイデアがなくてもOK!穴の種類と材質のメモがあれば十分です。近い実績を起点に相談してください。
まず確認すること
ダイセットという言葉自体は社内でも汎用的な金型部品案内ページに1回登場するだけで、穴あけ加工に特化した内容はまだ公開していません。[6] 一方で、ダイセットを構成する金型ベース・プレートの穴公差データ(ガイドピン穴位置度φ0.02mm、エジェクタ穴直角度0.01、ボルトざぐり深さ±0.02mm、ピン穴H7フィット)は部品ページに存在し[5][6]、SKD61プレス金型用ダイブロックへのφ6×300mm傾斜穴ガンドリル加工事例も公開しています。[4] この2つを組み合わせて、ダイセットの穴あけで確認すべき条件を整理します。
納期が遅れやすいポイント
- ガイドピン穴の位置がずれると金型開閉時にスライドが摺動し、かじり摩耗につながることは知っていても、どの規格の公差を基準にすればよいか分からないこと。[2][5]
- ダイセットという言葉で検索しても、社内外とも汎用的な金型部品ページしか出てこず、穴あけ加工に特化した公差データを見つけにくいこと。[6]
- エジェクタ穴やボルト穴のざぐり深さなど、穴の種類ごとに求められる精度が違うのに、まとめて「穴あけ」として発注してしまうこと。[5][6]
- 傾斜穴やダイブロックへの深穴加工を依頼したいが、穴曲がりや芯ずれがどの程度まで抑えられるか、実例がないと判断しづらいこと。[4]
Q. なぜダイセットの穴あけ精度がプレス金型の寿命を左右するのか?
A. ガイドポストとガイドブッシュの穴精度が公差(0.02mm程度)からずれると、金型開閉時のスライド摺動やパンチとダイの芯ずれにつながるからです。[1][8] ダイセットは、パンチホルダー、ダイホルダー、ガイドポスト、ガイドブッシュで上下の金型を位置合わせする組立体です。センターポスト形式のダイセットは、単発の抜き加工、穴あけ加工、曲げ加工でよく使われる構成です。[1] 社内の金型ベース公差データでは、ガイドピン穴の位置度φ0.02mmが崩れるとスライド摺動時のかじり摩耗につながる、エジェクタ穴の直角度は0.01を基準にするといった記載があります。[5] 位置度や直角度が公差を外れると、ガイドポストとガイドブッシュのはめあいそのものが崩れ、金型の開閉が渋くなったり片当たりが起きたりします。 プレス金型を100万ショット以上使う想定であれば、SKD61などの穴あけ精度だけでなく、SACM・SNCM系の合金鋼に高周波焼入れや窒化といった表面硬化処理を組み合わせる設計も検討対象になります。[8]
Q. ダイセットの穴あけで、公差はどの規格を基準にすればよいか?
A. 穴あけそのものの基準は、ガイドポスト・ガイドブッシュのはめあいを定めるJIS B5007です。[2] JIS B5007は、ガイドポスト外径の等級をh5(一部形式はh4)、ガイドブッシュの案内面をG5、G6、k5、圧入穴をn6・j6、ブッシュ形式BE2の穴をH7で規定しています。対応径はおおむね8〜125mmの範囲で、これが穴あけ公差の基準になります。[2] 併せて参照されるJIS B5060は、ダイセット本体のプレートサイズ(160×80mm〜1120×800mm)と、ガイドポストとプレート面の直角度0.01mm/100mmを定めています。[2] 社内のプレート公差データでも、ピン穴はH7フィット、カウンターボアや座ぐりの直角度は0.02以下という基準を使っており、JIS規格の等級と実際の部品公差はおおむね対応します。[6] したがって、発注時は「穴あけできますか」ではなく、「ガイドポスト側はh4かh5か」「ブッシュ側の圧入穴はn6かj6か」まで指定すると、公差をmm単位で合わせられ、食い違いを防げます。[2]
Q. 実際の穴あけ加工では、どんな課題が起きやすいか?
A. 傾斜穴や深穴でのパイロット穴なし穴あけによる穴曲がり(mm単位)と、材料・熱処理状態による穴あけ難易度の変化です。[3][4] 公開加工事例では、SKD61プレス金型用ダイブロックにφ6×300mmの傾斜穴を、機械加工センターで下穴を開けたあとガンドリルで角度に合わせたガイドブッシュを使って加工し、穴曲がりを0.2mm/300mm、パイロット穴との同心度を0.05mm以内に収めています。[4] パイロット穴やガイドブッシュによる支持なしで傾斜穴を全速回転で狙うと、入口で穴がぶれやすくなります。 SKD61を対象にしたガンドリル加工では、焼入れ前の状態で切削速度65m/min、送り0.025mm/rev、コーティング刃先1枚あたりの切込み0.4mm、クーラント圧12MPaというデータがあり、傾斜穴でもこの条件を起点に調整します。[7] 材質側では、S50Cのような炭素鋼系プレートは、焼なまし状態で硬さHBW179〜235・引張強さ610N/mm2以上、焼ならし・焼戻し状態でHBW212〜277・引張強さ740N/mm2以上と変わります。[3] 硬度が上がるほど工具摩耗と切削抵抗が増えるため、穴あけを熱処理前後どちらで行うかは、ダイセットの他の穴と合わせて先に決めておく必要があります。
図面で見ておきたい条件
- ガイドポスト・ガイドブッシュの穴あけは、JIS B5007のはめあい等級(ポストh4/h5、ブッシュG5、G6、k5、n6、j6、H7)を満たす前提で、公差をmm単位で守れる加工方式を選びます。[2]
- 傾斜穴や深穴は、いきなり全速回転させず、パイロット穴またはガイドブッシュで工具を支持し、クーラントを行き渡らせてから本穴あけに入ります。[4][7]
- S50Cなどの材料(炭素鋼系プレート)は、焼なましと焼ならし・焼戻しで硬度がHBW179〜235からHBW212〜277まで変わるため、熱処理状態によって穴あけの難易度と工具摩耗の見込みが変わります。[3]
- ガンドリルの対応径を超える大径のダイセット穴あけを検討する場合、横中ぐり盤やラジアルドリルも設備としては保有していますが、金型・ダイセット案件での使用実績はまだ確認できていないため、案件ごとに個別確認が必要です。[9]
相談前に知っておきたいこと
- 社内の公開加工事例で「プレス金型用ダイブロックの傾斜穴」として確認できているのはSKD61のφ6×300mm案件のみで[4]、ガイドピン穴、エジェクタ穴、ボルト穴それぞれを単独でダイセット向けに加工した公開事例は現時点でありません。部品公差データ(金型ベース・プレート)を基準値として使っています。[5][6]
- 横中ぐり盤(超深穴あけ加工対応、対応径・送りはmm単位で管理)とラジアルドリル設備は保有していますが、金型・ダイセット案件での使用実績は社内データ上まだ確認できていません。[9] 大径のダイセット穴あけを検討する場合は、案件ごとに加工方式を個別に確認してください。
業界での実機事例(参考)
よくある質問
図面がまだ固まっていなくても相談できますか?+
ダイセットと金型ベース、呼び方が違っても相談できますか?+
JIS B5007のはめあい等級が分からなくても相談できますか?+
傾斜穴の穴あけは初めてでも対応できますか?+
穴あけは熱処理の前後どちらで行うべきですか?+
SKD11とSKD61、どちらのダイセットでも相談できますか?+
大径・深穴の穴あけにも対応できますか?+
ダイセットの穴あけで、どの情報が揃えば加工方式まで含めて回答してもらえますか?+
既存のダイセットの補修・追加穴あけも相談できますか?+
海外調達の工具鋼でも相談できますか?+
試作1個からでも相談できますか?+
あわせて読みたい情報
参考事例・文献
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